日本の大学、学生に不親切すぎないか?

こんにちは。もう今年も残すところ1週間となってしまいました。残り少ない日数ですが、今年あったことをできるだけたくさん紹介したいと思います。

 

今日は、先日駒場祭シンポジウムで「初年次ゼミナール」に関する学生提言をさせていただいたときに考えたことについてまとめたいと思います。

 

 

東大では1年生は最初の夏学期に全員必修で「初年次ゼミナール」というゼミを履修します。高校から出てきたばかりで、論文を書くどころか「学問」とは何たるかも知らない1年生のために、1クラス20人で開講される、「学び方を学ぶ」ゼミナールです。

 

文1と文3を足して2で割って文2を受けた私(また今度述べます(笑))は、せっかく文2に入ったのだから、少しは経済っぽいことやってみようと思い、「開発を再考する」というゼミを履修し、「貧困問題」について考えました。

 

少し私の研究について話をさせてください。みなさん、「貧困」と聞いて何を想像しますか?どんな状況なら「貧困」と言えるでしょうか。

 

・・・

 

言葉にしようとすると、難しいです。「貧困」が何なのかわからない中で、いきなり「貧困」の解決方法について考えなければならない。。。

 

「貧困」ってなんなんだ・・・。

 

1対1対応の高校までの勉強になれていた私は、「貧困」についての明確な定義がきっとあると思い込み、色々な本を読み漁りました。

 

経済学の指標では貧困を捉えられないか。

心理学的には、貧困はどのような状態なのか。

社会学的には、貧困とは何なのか。(ってか社会学ってなんだ)

主観的な貧困と、客観的な貧困・・・。

 

 

読書の経験が少なかったこともあり、各学問の考え方に初めて一通り触れました。

 

結局、「貧困」が何なのか、明確にはわかりませんでした。わかるはずもありません。

 

しかし、2つだけわかったこと、それは

 

「自分、社会学の方が向いているのかな」

そして

「各学問の考え方に触れずに学部選びするって、めっちゃ危険じゃね」

 

でした。

 

幸い、東大には「教養学部」という制度があり、1,2年のうちは様々な学問に触れたうえで、自分に最も合っている、自分に一番必要だと思う学問を選び学部選択をすることができます。

 

でも、他の大学ってこんな制度なくね?

 

やはり、それぞれの学問が何をしているかなんて、普通は高校生のうちにはわからない。なのに、多くの大学では、大学に入ってしまったら「あなたはこの学問をやりなさい」と言われてしまう。どう考えても不親切ではないか。海外大では、東大のように最初の2年程度は専門を決めなくてよいという大学も多いそうですが、日本の多くの大学はそうではない。なぜ日本はこんなにも不自由なのか。

 

ということで、高校生向けの勉強会を今度開こうと思います。オムニバス形式で、各学部の考え方について、専攻を決めた同期の友人に語ってもらおうと思います。詳細はまた後ほど。

 

最初の投稿から重い内容になってしまいましたが、これからいろいろ投稿していこうと思っているので、よろしくお願いします!